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ラストメッセージを伝えて・・・

日曜日に、近くの吉備津神社へ行ってみた。
そろそろ梅もきれいなころだし、ここは鳥さんもいらっさる。

ジョビ子さんや
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ルリ子さん。
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小鳥も女子たちは楽しげに花をみあげるのね。

さて。ここまでは楽しい花撮り鳥撮り散歩。




注意
※ここ以降お読みになるのは、お食事中の方はご遠慮ください。

さぁてお腹がすきました。どっかにお昼を食べに行こうかね。

「あ、その前にトイレ行ってくるわ~」

そう言って私は首からぶら下げたカメラをダンナに託し、

神社内のトイレへ。

足を踏み入れた途端、「ありゃ」と小さな後悔と迷いが。
案の定、覗いてみると、水洗トイレじゃなかったんですね。

「別にここじゃなくてもいいかな?」とは思ったものの、
そこはやはり神社内のトイレ。
季節がら虫一匹いないのと、ゴミひとつ落ちていないので
若干の生理的拒絶感を残しつつ、「ま、いっか」
と、ここで用事をすませることに、

と。ジーンズに手をかけたときに、あることを思い出した。
思い出したのがあと0.5秒早ければ、
わざわざトイレに行った話なんか書きゃしない。

ああ。後の祭りは、どエライ祭り。わっしょいわっしょい。

ジーンズのお尻ポケットからストレートに、
「すたっ!!」
と落ちたもの。






スマホ。



オリンピックの飛び込み競技なら、金メダル確実の

「すたっ!!!」

とした落ち方。見事過ぎると声も出ない。


もちろん落ちた先が水洗トイレだったら躊躇なく手を突っ込んだことでしょう。
だけどまず、距離的に手が届く深さではない。
これに手が届くのは、ゴム人間のルフィくらいでしょう。

いや仮に私がルフィだとしてもさすがにあの暗黒の奈落の底に手は突っ込めない。


そんなわけで。

落下後、3秒考えてあきらめることにした。


午後から予定を変更して赴いた場所は、もう当然、ドコモショップですわよ。

三月の日曜日のいうこともあって、なんと「3時間待ち」の宣告を受け。

予約だけして、いったん帰宅したんですが、
帰宅するや、ダンナが
「かーさんのスマホ、まだ生きとるよ!電話したら、留守電につながった(笑)」


(笑)って。

肥溜めの中のスマホに電話かけるダンナって。どうよ。

それにしても。
スマホ、まだ生きてるのか。さすが防水だ。

うれしそうにダンナが「かけてみ!かけてみ!」
というのでかけてみる。

数回の呼び出し音のあと、留守電のメッセージに変わった。

本当は誰か知らない声で「・・・もしもし」と言ってくるんじゃないかと、
少しだけこわかったけど。
そんな恐怖マンガみたいな展開はもちろんなくて。

ガイダンスのお姉さんは、肥溜めの中から懸命に、お名前と、ご用件を・・・
と、声を振り絞ってくれている。


まだ。頑張ってくれている。切なくて、いとおしくなった。

ピー。

「えっと。今まで、ありがとう。そして、さようなら・・・」

私はスマホに感謝と別れを、正式に伝えることができた。


春めいた昼下がり。
この瞬間に、神社のトイレを使用していた人はいただろうか。

いたとすれば、トイレの中で彼女は自らの足元の、そのまた下の真っ暗闇の奥の方から

ぶおーん。

ぶおーん。

と、低いバイブレーションを聞いたであろう。

そのあと、女の、くぐもった悲しそうな、泣きそうな声が
彼女の股の間にせりあがってくるのだ。

「えっと・・・ごぼごぼ。今まで、ありがどぉぉぉ・・ぞじで、ざようならぁぁ!ごぼっ!!」

そのときの彼女の恐怖感、なんか知ったこっちゃない。

私はただ切なかった。




でもね。

3時間後に、新しい出会いがあったよ♪
てか、まったく同じ機種を3日で用意してくれるって♪

その間に代替のスマホも貸してあげちゃうよ!って。
いい時代だぁぁ♪ ナントカ保険に入っててよかったわ。
みんな、入ってる??
おっちょこちょいの人は、入っとこうね♪♪



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by yu-yu1117 | 2015-03-20 19:30 | 野鳥さん | Comments(12)

爆発台所

台所では、さまざまなものが爆発する。

爆発するといっても、私のセンスや才能がスパークするのなら
毎夜毎夜数々の名作創作料理ができあがるわけだが
はなっから無いものには爆発どころが煙も立ちゃしない。


爆発するものはだいたい、熱、とか火とかによるものだ。

この手の爆発物で「トラウマ」というには大げさかもしれないが
恐怖の対象物が2つあった。

瞬間湯沸かし器と、圧力鍋だ。

どちらも中学校のころだったと思う。
昔の瞬間湯沸かし器はうまく着火しないと内部にガスが溜まり、
不完全燃焼を引き起こして「BOMB!!」と、
家の中に軽トラが突っ込んだくらい揺れた。

それを体験してからずっとずっと苦手だったにもかかわらず、
一人暮らしのアパートや結婚してすぐの賃貸住宅にはもれなくついていた。
必要に迫られて、いつも神経質なくらいに着火を確認しながらおそるおそる使う。

ようやく使い慣れたころには、水道の蛇口からお湯が出る時代がやってきた。


もう一つの恐怖グッズ、圧力鍋。

まだ一般家庭では普及してないころから
早々と母は買い求め使用していた。
働く主婦の味方だったのだろう。
仕事を終えて帰宅してからでも間に合う、あたたかいご飯。
母はそれで毎日のようにご飯を炊き、圧力鍋は大活躍していた。

が、やはりやってくれた。

おだやかな夕刻のひととき、
ダイニングキッチンでテレビをみていた私と父の背後で
2トントラックが空から降ってきたくらいの衝撃とともに
蓋がふっとんだ。
母は
少し離れたところで、ミーアキャットのように目を丸くして固まっていた。

こういうとき父は烈火のごとく怒る人だ。
その烈火でご飯が炊けるんじゃ?と思えるくらい怒りに燃えて罵倒した。
瞬間湯沸かし器みたいな性格の人なのだ。
例えがややこしくなったけど。

母だって別に爆発させたくてやったわけじゃないのに。
でも毎日の家事の工程で必要不可欠になってしまった圧力鍋。

母は私の知る限り計3かいほど、やらかした。
昔の圧力鍋なので、今のよりちゃんとしてない鍋だったのかもしれない。
いずれにしてもそのたびに父は怒った。

怒りが爆発した後もずっと10分20分と怒りを蒸らし続けて
夕食時間まで空気を澱ませた。

今、
こうして思い返すと、私が怖かったのは圧力鍋そのものじゃなくて
そのことで怒る父と、身を縮める家族の風景こそが怖かったのだったと確信できる。

どちらにしても私は瞬間湯沸かし器を克服したあとでも
圧力鍋の方は買わなかった。
どれだけ便利だと言われようと、おいしくできると言われようと、
「いまどきそんな人がいるのね」と言われようと、
圧力鍋には手を出さなかった。
克服したいとも思わなかった。

けど。
ある日近くのスーパーで、
『「レンジ用圧力鍋」を、カードポイントを使ってゲットしちゃおう!』
というフェアで、あっけなく手に入れてしまう。


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こんなの。

赤っていうのも、おもちゃっぽくていい。

それは母が使用していたのとは似ても似つかぬ鍋だからだろう。
構造上、どうヘタに使っても
吹っ飛ぶような蓋の閉まり方にはしようとしてもできなそうだし、
万一吹っ飛んでもプラスチックである。
軽トラも2トントラックも落ちてこないはずだ。

しかし、私は母の娘だ。

蓋はふっ飛ばさなかったが
青い調整弁は、レンジの中で吹っ飛んだ。

「ぱしょ!!!」
という吹っ飛び音と
「ぱあん!!」
というレンジの天井にぶち当たる活きのいい衝撃音の同時展開。

私は「電子レンジがびっくりしたところ」というのを初めて見た。
ちょっと飛びあがってびっくりしていたのだ。

この音は。

なんか聞き覚えがある。


ああ、これは。
子育て中の夏の終わりの話だ。
西日のあたる6畳の台所で

ゆでたまごを作ろうと鍋に卵2個と水を入れ、火にかけた。

それからアカンボのおむつ替えをしようとおむつをあけたら
予想以上の大賑わい。
ありゃありゃとせわしく動き、おしり洗おうねだの服も着替えましょうだの
お水を飲ませようだのやってるうちに



ゆでたまごのことなんて。



お湯がすべて蒸発したその鍋から

「ぱしょ!!!」
ゆでたまごは、花火玉と化し、

天井に
「ぱあぁん!!」

2発目もほどなく
「ぱしょ!!!」
「ぱあぁん!!」

ガスコンロ周辺は、それはそれはめるへんなミモザの園がひろがって。


おむつ片手に
「あはん」
と笑うしかなかった私。


そう。
台所では、さまざまなものが爆発する。

爆発物の代表って、たまごだよねと今、思う。



by yu-yu1117 | 2015-03-14 17:35 | のほほんつぶやき | Comments(12)

DOGEZA.

私の行くスポーツジムのトレーニングルームの端っこには

好き勝手にストレッチをやってよいように、マットがべらべらと敷き詰められている。

各々が好きなように寝そべって休んだり腹筋する人がいたり、
常時流れているビデオを観ながらストレッチに励む人もいる。
もちろんおしゃべりに興じるジジババも多い。


そのとき私は、どっしりとあぐらをかいて、腕から肩のストレッチをやっておった。

う~~んと肩甲骨を広げると、そこに溜まった疲れがふわ~っと放出される気がする。


と。

気が付くと。


私の、前方3方面にいた男性、

じいさん・にいちゃん・おっちゃんのお3方が


ちょうどたまたまの偶然で、私に頭を向けるかたちで
同時に「猫の伸びのポーズ」や「腕立て伏せ的なポーズ」をとった。

どっからどう見ても、私にひれ伏しているようにしかみえなくて

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もう私の脳内は女王。

「もっとひれ伏すのよ!まだまだ頭が高いわ!」

などとまくし立てた(脳内で)のだけど、

これって俯瞰で見たかったなあ。

男3人にひれ伏されている、あぐらをかいた自分の図。

なんならそれ写真に撮って、

悲しくて打ちひしがれた夜に、
そっととり出して眺めてみたいと思った。

「ふふん」とか笑えそうじゃん。



「土下座」

考えてみると、おふざけや芝居仕立てではあったとしても

シリアスに土下座をさせられたり、させたり、という経験が思い出せない。

まあそれだけ安穏とした世界で生きてこれてたことなのかもと、幸せをかみしめなくもない。


けれども、求められなかったからしなかっただけで、
ほんとならもう土下座するしかないような失態・失言・失礼はいっぱいしてきてて
私の過去は、思い出しただけでも「土下座モン」の所業にまみれている。

一方、不思議と「今思い出しても、あいつには土下座させたい!」というのが
パッと浮かんでこない。
怒りや憎しみは、グッと熱して、意外と冷めやすいのかも。

後悔はいつまでもグジグジと尾を引くのかもしれない。

ときどき昔の所業を思い出して夜中に「い~~~っ」となるんだけれど
これを完全に浄化するには土下座するのがいいかもしれない。

今度、
あぐらをかいてストレッチしてる人がいたら、
その人に向かって過去の謝罪の詰合せを胸に、
思う存分「ストレッチっぽい土下座」をしてみようと思う。

滝行に匹敵するくらい、過去の業から解き放たれるかもしれない。

な~るほど。
スポーツジムって、
身体だけじゃなくって心に溜まった要らないものも
デトックスしてくれちゃったりするところなんだ。


~ ~ ~ ~ ~



日曜日に、梅を観に行きました。

寒い日と、それがゆるむ日と。
注意深く覗いながら、つぼみが刻々と変化しています。

また写真アップせねば。


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っていうか、ブログをさぼってばかりで、

まずそこが土下座モンってば。
by yu-yu1117 | 2015-03-10 23:25 | のほほんつぶやき | Comments(8)