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あのときのラストノートにさよなら。

先日のこと。

仕事中に、
「くさい」
と思った。
自分がくさいと思った。

どのようにかと、一言でいうと、
「チビったか?」
というものだった。

そういった状況を一回飲み込んで
あらためて愕然とした。
ちょび漏れってやつか?
しかも気付かないうちって、
そうとうステージ進んだやつじゃないか?

脳裡にはあの、
「けっきょくこの人はなんで売れているのかわからない」
という、とある女性タレントが
「ちょびもれには、吸水ケア~の♪」
というCMがリフレインする。


とりあえずくさいままではマズイ。
帰りのスポーツジムで使う予定の着替えがあるので
履き替えるか。

暗澹たる気持ちでトイレに向かう。
ところが。全然下着は臭くなかった。

はい、やっぱね、
ちょびもれデビューを長文でブログアップなんぞ
さすがにできない羞恥心は持ち合わせている。



で。
自分のあちこちを嗅いで犯人は、わりと簡単にわかった。


数日前、アトマイザーを家の中で探していて、
引出しから数年前のものが出てきた。
そのアトマイザーの中には、以前使っていたコロンが入っており、

「あ。使い切っちゃお」
と思ったわけだ。
ここのところずっと、無臭生活をしていたが、
その朝、ひさびさにシュッと胸元につけてみたわけだ。

胸元からの、昼下がりのラストノートがそんなことになっていたらしい。
自分の体質がその数年間で激変したのでないとすれば、
アトマイザーの中のコロンが、数年の間に変質したのだな、
と解釈できる。

よかった。

無自覚にちびってなかった。

「コロンって 変質すると ちびり臭」

アラフィフゆうゆう  心の俳句。






アトマイザーを探していたのは、理由がある。

それは先月の、学生時代の友人マツコと一夜を温泉で明かした日の会話。

マツコ 「学生のときの、私ら二人が愛用して使ってたコロン覚えてる?」

ゆうゆう「もちろん覚えてる・・・っていうか、見つからなくなってからずうっと探してる。
 地元のいろんなショップはもちろん、旅行先とか・・・・。」

マツコ「ずうっと探してたけど、どこの店頭にもなくて、もうあきらめてたけど、
   先日さ。次男坊が、
    かあさん。俺があかんぼの頃に、かあさんがつかってた香水、なんていうの?
    俺。あの香水、使いたい・・・って。」


私はぐっと胸があつくなった。

香りって、なんだかすさまじいのだ。
自分の中のすさまじい記憶も、ぶあっと蘇る。

嗅覚って、なんでこんなに情緒を優先させるのだろう。


ゆうゆう 「・・・もう製造中止なのかなあ」


マツコ「だろ??そう思うだろ?  
   あったんだすん~~っ!」



ゆうゆう「どえ~~???」


学生時代にずっと使い続けていて、
なんだか一生この香りと生きていくような気すらしていたのに、
卒業前後になぜかぱったりと店頭から消えてしまったあのコロン。

その後、学生時代の街並みを再度訪れようが、東京や大阪の大きなショップに行こうが
ありとあらゆる店を探してもない。
街角で、もしこの香りの人とすれ違ったら
「そのコロンどこで買ってます!?」ととっつかまえてでも聞くつもりだったが
そんな人は一人としていなかった。
「もう、本当にないのだ」と、ここ10年くらいは探すこともしていなかった。

ところがマツコはその息子の一言に押され、
息子の手助けもあって探し当てることができたのだ。
ちゃんとした商品名もわかっていなかったのに。


ネットで。ぽん。

「ネットすげ~!ネット、マジ神!!」
心から思った。
ネットで調べられないものは無いなんてよく言うけど、
本当に本当に熱望していたものを見つけた、と思ったのはこのときが初めてかもしれない。


最近の通販、めっちゃ神。
楽天・アマゾンで海外から取り寄せてくれるっちゅう。
もちろん速攻で注文。

ネットの書き込み欄を見ると
「30年ぶりに出会えた!」
「ずっと探してた懐かしい香りにまた出会えた」

という、そういったコメントを見てもまたグッとくる。
同じ想いの人たちがいたんだ。






学生時代のマツコと私は、

かなりマイノリティに傾いており、そのことを愛していた。

袖にワタのたくさん入った変なデザインのTシャツを着て
「ちゃんとした」キャンパスガールたちに白い目で見られたり、
マツコとおそろいの下駄を履いて学校に行って、
「やかましい!」マツコと二人で仲良く怒られたりした。

そんなスタイルも全部愛していた。

だからコロンも、当時大流行りしていた資生堂やカネボウの
フローラル系や柑橘系のものには見向きもせず、

男性向けの、とても生々しくて動物臭いムスクをつけていた。


そのときはよく調べもしなかったが、どうやらフランス製のもので
やはり卒業時と被るそのころに、一般輸入をやめたらしい。
それですべての店頭から消えたのだ。


ネット注文したコロンは
ほどなくアマゾンを通した国際便で届いた。

アトマイザーに慎重に移し替え、
本日、30年ぶりにその香りを身にまとい、仕事に出かけた。

仕事中もなんだか
ふとした瞬間、クサいのではなく懐かしさでグッときた。
今日はいつもの日ではない気がした。


午後からのラストノートまで、きちんと向き合い、味わった。
そして思ったのだが。

「こんなだったっけ」

自分の中ではもっとエキゾチックにイキモノの香りが立ちのぼるようなイメージがあったのだが、

なんならちょっと、すずやか終わっていきそうな、
懐かしいんだけどちょっと不意打ちをくらったような気分だ。
こんなに普通に爽やかだったっけ?

そして、そんな香りと向き合って、私は一つの結論に落ち着いた。


あの、生き生きとあつくるしいケモノ臭は、

当時の私らが発していたのだ。











by yu-yu1117 | 2016-04-27 23:58 | のほほんつぶやき | Comments(12)

るるる葉桜。

いかんいかん。ブログを更新していなかったぞよ。

今年は桜をゆっくり愛でることができませんでした。

通勤途中の車で満開の桜をチラ見しました。



・・・てなこと言って、葉桜になったとこを

「ハナミしてる!今私はハナミをしている~~」

と言っては駆け抜けてみたりしました。


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すずめってば、桜の蜜を吸うの?
吸うというか、はた目から見ると、ちぎっては放り投げ、ちぎっては放り投げ。

無心に作業してるみたいに「ちぎり投げ」作業をしていました。

なにかにとりつかれてるみたいでした。さくらの蜜って、なんかヤバイ成分入ってる?

すずめなりの春の定例行事なのかもしれません。
「春のちぎりまつり」みたいな。







るるる。葉桜。

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年に一度のこの季節ですから。

ゆっくりとか ほっこりでなくても、うわあああっとでも

桜はなにかしらのかたちで、感じておかんとな。





そうそう。

3月の終わりの話ですが、

これは私の春の定例行事、高知在住の親友と、道後でほっこり一夜をすごしてきました。

昨年の3月に、

「量はたくさんいらんから質をバリッとレベルアップした夕食にしてくれ」

とお願いしてたら、本当に良質のものを出していただきました。

一年前の約束をちゃんと守るとは、やるなおぬしです。



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前菜撮った時点で、料理の写真ギブ。



地酒の冷酒を頼んだら
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あらおされ。


おされな冷酒を、さしつ、さされつしつつ、


「給食はなあ。  カロリーの坩堝だ!!」

という、知的障碍のある小中学校の先生ならではの素晴らしい名言を拝聴しました。


「給食はなあ。 飲み物だ!!」


心に、身体に、しみるお言葉です。


私も忙しいときはローソンのナポリタンを
ダイソンの掃除機みたいに吸い込みながら仕事してますが、

やはりマツコはいつも私の一歩先を進むレベルです。
尊敬します。


そしてもちろんチェックアウトの際には、来年の予約をして帰りました。

2011年から始まっている春の道後の園遊会。

わりかしこういうお楽しみだけで、一年のいろんなこと、乗り切っていけそうな自分です。



by yu-yu1117 | 2016-04-14 23:15 | のほほんつぶやき | Comments(10)